【著者】リー・スコット
【監修】龍岡歩
【翻訳】高野鉄平
【発行】株式会社カンゼン
四六判/304ページ
2020年12月14日発売
英国の著名なアナリストであるリー・スコットがペップ・グアルディオラの戦術を解読した『ポジショナルフットボール教典』に続く第二弾は、ユルゲン・クロップがリヴァプールに落とし込んだ意図的にカオスを作り上げる『組織的カオスフットボール』が標的である。
現在のリヴァプールはクロップがイングランドにやって来た当初に導入していた「カオス的」なアプローチとは一線を画す。
今やリヴァプールがボールを保持している局面で用いる全体構造については「カオス」と表現するよりも、「組織的カオス」と呼ぶほうがおそらく適切だろう。
また、クロップの代名詞だった激烈なプレッシングにも変化が生じ、もはやアイデンティティの主要部分ではなくなっている。
より効率的な形で試合のリズムをコントロールしようとしている最新のクロップ戦術が本書で赤裸々になる。
【目次】
プロローグ
01トレント・アレクサンダー=アーノルド
02DF陣のボール保持
03「アンカー」の重要性
04ゲームメーカーとしてのプレッシング
05機能本位の中盤
06「9番」
07偽ウイング
08フィルジル・ファン・ダイク
09ジョーダン・ヘンダーソン
10ファビーニョ
11ナビ・ケイタ
12サディオ・マネ
13モハメド・サラー
14ロベルト・フィルミーノ
15ゴールの解剖学
特別収録 ユルゲン・クロップ戦術進化論(アナリスト・庄司悟)
エピローグ
訳者あとがき