【監修】健部伸明
【発行】株式会社カンゼン
A5判/192ページ
2022年8月19日発売
西洋魔術の正体と真髄を知る!
召喚魔術、典礼魔術、自然魔術、ドルイド魔術、魔法陣、五芒星、ソロモン王、安倍晴明、マーリン、…etc
豊富な図版とイラストで詳細に解説!
<魔術の歴史と変遷>
人類が誕生したころから、魔術というものは存在していた。 長い時間をかけて変化していった魔術は、今では娯楽のなかにも頻繁に登場している。
■人類とともにあった魔術
魔術と聞いて、どんなものを思い浮かべますか?
ほうきにまたがって空を飛ぶ魔女、地面に描いた幾何学模様の図形からこの世ならざるものを呼び出す老人、はたまた制服の上からマントを羽織った少年少女が小型の杖を振るっている姿かもしれません。
痛みのある場所に手をかざし「痛いの痛いの飛んでいけ」と唱えるおまじないも魔術の仲間といっていいでしょう。
こうした魔術ははるか昔からありました。狩猟民族が豊猟を祈り、動物に扮して倒される様子を演じたり、動物の内臓や骨、天体を用いた占いなどが行なわれていました。また、古代エジプトのミイラづくりも、死者の復活という魔術的要素があったことは想像に難くありません。
いわゆる呪いも古代からありました。人形を作ってそれを傷つけたり、爪や髪の毛など体の一部を燃やすなどして、対象を傷つけようとしたのです。紀元前1700年ごろに制定された『ハンムラビ法典』には、「他者に呪いをかけた者は、死をもって償わせる」という文言があり、少なくともこのころには呪いの概念が充分に広まっていたことが伺えます。
やがて、各地に文明が発生し、宗教や哲学といったものも生まれていきます。
魔術はこうしたものや、ほかの地域の文化などが流入することで変化、発展していきました。
とくに西洋の魔術は、各地の古代宗教やエジプトで発生した錬金術、天体を見て占う占星術、ヨーロッパ各地に広まったキリスト教など、多種多様な影響を受けています。
【目次】
第1章 世界の魔術史
第2章 私たちと魔術の関わり
第3章 魔術の種類
第4章 魔術に関連する人物
第5章 魔術関連付録