【著者】ジェームス・モンタギュー
【翻訳】田邊雅之
【発行】株式会社カンゼン
四六判/536ページ
2021年11月18日発売
劇的なドラマ、スター選手、華麗なテクニック、そして戦術。
ゴール裏のスタンドには、これらの一般的な目的とは全く異なる理由で、 サッカーの試合に熱狂する人々が膨大に存在する。
それが今日のサブカルチャーを作り上げた「ウルトラス」だ。
彼らは世界中のスタジアムを発煙筒の煙と怒号で満たしてきたが、我々はこの異質なファンのことを何も知らないに等しい――。
【構成】
序文 クロアチア
■第一部 ロス・プリメル・インチャ(一人目のサポーター)
第一章 ウルグアイ 熱に浮かされた、患者ゼロ号の原風景
第二章 アルゼンチン ボカ、大統領、マラドーナを操る男
第三章 ブラジル スタジアムにサンバが流れ始めた瞬間
■第二部 名もなく、顔もなく
第四章 イタリア カルチョに君臨し続ける闇の皇帝
第五章 セルビア スタジアムから戦場に直行した若者たち
第六章 ギリシャ&マケドニア PAOKの英雄が目指す真のゴールとは
第七章 アルバニア&コソヴォ ドローン事件の首謀者と過ごした日々
■第三部 モダンサッカーに抗う
第八章 ウクライナ 民主革命を支えた極右勢力のこれから
第九章 ドイツ イデオロギー闘争としてのブンデスリーガ
第十章 スウェーデン サッカー版「ファイトクラブ」へようこそ
■第四部 新たな世界
第一一章 トルコ サッカーを弾圧し、そして利用せよ
第一二章 エジプト&北アフリカ 我が友、アマルが遺した歌と希望
第一三章 インドネシア 絶対に転ぶな。転んだら死ぬぞ
第一四章 米国 新大陸で開花した、ウルトラスの未来
終章 エクストラタイム 分かれた明暗とサッカーの新たな敵