【監修】船橋洋一
【著者】バウンド
【発行】株式会社カンゼン
A5判/128ページ
2021年3月15日発売
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※本書の売上げの一部は「一般社団法人こども食堂支援機構」を通じて全国のこども食堂支援に使われます。
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☆カンゼンのこどもシリーズ!
これからの日本はどうなるのか。世界の動きが見えてくる!
国の動きは地理的な環境、隣国との関係に常に影響されます。
地政学とは、地理、歴史、資源…などが、国々の関係にどのような影響をおよぼすのか、それが平和と安定をどのように脅かすのか、といったことを分析する学問です。
本書は、未来を生きる子どもたちが、グローバル化時代の世界において必要とされる知識、感覚、“国際情勢を正しく読み解くチカラ”を育むための入口となる一冊を目指しています。
また本のつくりとして、親子が会話をするきっかけとなるような、家庭内コミュニケーションを推進する本となることを心がけながら編集しています。
地政学は地理、歴史、資源、人口、それから宗教、民族、人種などが国々の関係にどのような影響をおよぼすのか、それが平和と安定をどのように脅かすのか、といったことを分析し、ともに生きる知恵を学ぶ営みです。地政学の「政」は政治の「政」です。
パワーです。地政学を学ぶということは、政治を深いところで理解するということにほかなりません。
<中略>
世界の平和を維持するには、秩序(の正当性)とパワー(のバランス)の双方が必要です。
それを実現するには、リーダーシップと大国間の協調が求められます。国際秩序が崩れるとき、ルールもないがしろにされ、平和が脅かされます。いまがまさにそうした危うい時代です。平和の理想と闘争の現実は対立する概念ではありません。
それを同時に追求する以外、安定はありません。そのためにも、地政学と地経学の洞察から学ぶことは多いと私は信じています。
【監修者執筆・本書はじめにより】
【もくじ】
はじめに 地政学とは、国々がともに生きる知恵を学ぶこと。
第1章 私たち日本世界の関係を見てみよう
日本がどこにあるのか世界地図を眺めてみよう
日本の地理的な特徴を考えてみよう
…など
第2章 ところで「地政学」ってどんな学問なの?
「みんな仲良く」が理想だけど、現実は難しい
なんで地政学では「地理」が重要なのだろう?
…など
第3章 地政学で絶対に知っておくべきキーワード
「ランドパワー」と「シーパワー」ってなんだ?
「ハートランド」と「リムランド」ってなんだ?
「バランス・オブ・パワー」がないと戦争が起こる
…など
第4章 日本の地政学的リスクに見ていこう
どうして海上自衛隊は遠く離れた中東に行くの?
北朝鮮のミサイルは発射後7分で日本に着弾する
…など
第5章 2つの超大国アメリカと中国の関係を知ることが大事
中国が「超大国」と呼ばれるようになったワケ
アメリカと中国が仲が悪くなっているワケ
…など
第6章 歴史を振り返ると地政学がよくわかる
ランドパワーとシーパワーは交互に力をもってきた
日本でもランドパワーとシーパワーが戦ってきた
…など
第7章 未来の日本について考えてみよう
軍隊をもたない日本は攻められても大丈夫なの?
「サイバーパワー」をめぐる争いが新たな主戦場に
…など
各章ごとに用意されたコラムでは歴史に名を残す「地政学の重要人物」を紹介!