【監修】小和田泰経
【発行】株式会社カンゼン
四六判/160ページ
2020年9月14日発売
すごいとヤバいで戦国武将の生き様がまるわかり!
戦国の世を駆けぬけた武将たちのすごい経歴、数々のヤバいエピソードを彼らの特徴をとらえたイラストを交えてわかりやすく解説。
人間味があふれる逸話から耳を疑うようなとんでもないエピソードまで歴史に名を残す武将たちの個性をあますところなく色濃く紹介、豆知識も満載です!
楽しい歴史読み物としてはもちろん、日本史と戦国武将の世界により深く興味が湧いてくる一冊です。
【はじめに】
「ヤバい」という言葉は、もともとは「危ない」という意味で否定的に使われていましたが、現代では肯定的な意味でも使われています。
良い意味でも悪い意味でも危ないということなら、戦国武将ほど「ヤバい」人物は、ほかにいないと言っていいでしょう。
戦国武将は、土地を治める領主であり、主君として家臣に命令をする立場にありました。
しかし、中国の皇帝のような専制君主ではありませんでしたから、命令したからといって、必ずしも家臣が素直に聞くとは限らなかったのです。
命令を聞かないからといってすぐに殺してしまうような本当に危険な主君であれば、家臣の心が離れ、万が一敵に攻められた時ときには裏切られてしまったことでしょう。
とはいえ、命令を聞かないことを黙認する惰弱な主君であれば、いずれ家臣に謀反をおこされたにちがいありません。
厳格ではありつつも思いやりのあるという二面性をもった武将でなければ、戦国の乱世 を生き抜くことはできなかったはずです。
江戸時代になると、戦国武将の「すごい」あるいは「ヤバい」言動や行動が書物として読まれるようになりました。
当時の武士からしても、戦国武将の生き様は参考になったからです。本書で紹介しているのは、そのように少しぶっ飛んだ戦国武将です。
もちろん、戦国武将にまつわる話がすべて史実とは限りません。ただ、成功した話だけでなく失敗した話も伝えられてきたということは、それだけ戦国武将が愛されてきた証拠といえるのではないでしょうか。
(小和田泰経)
【もくじ】
1章:英雄だって人間だ!三英傑は残念エピソードの宝庫
織田信長/豊臣秀吉/徳川家康
2章:あの人ともやらかしていた!意外に残念な人気武将たち
上杉謙信/石田三成/伊達政宗/斎藤道三/明智光秀/毛利元就
3章:暴れん坊からヘタレまで 東日本の大名・武将たち
本田忠勝/水野勝成/井伊直政/小山田信茂/直江兼続/織田長益/福島正則/織田信雄/斎藤龍興/小田氏治/森永可/本田忠朝
4章:ハチャメチャな逸話がいっぱい 西日本の大名・武将
松永久秀/大友宗麟/小早川秀秋/竜造寺隆信/荒木村重/細川忠興