【著者】ショーン・キャロル
【発行】株式会社カンゼン
四六判/240ページ
2018年9月19日発売
WEBサイト『フットボールチャンネル』で大好評コラムが待望の書籍化
来日10年・気鋭のジャーナリストが是々非々で根源的な課題に切り込む
『日本は世界に劣らない。“保守的”な育成を捨てよ!』
全国津々浦々を取材して見えた
日本サッカーの景色
・道具はあるが、使い方を知らない“一芸だけのポニー”
・戦術的規律のない選手こそ、日本の攻撃を新たな次元へ導く
・日本代表が気骨な敗北者として語られる時代は終わった
・外国人指揮官によって、チームのレベルを引き上げることは以前のように簡単ではない
・今、日本に必要なのは様々なタイプの選手を生み出すこと
・代表監督としての必須事項は、その国の選手を理解して彼らの尊敬を集めることにある
【目次】
第1章 英国人から見た“ジャパニーズ・フットボール・ピープル”
第2章 英国人から見たJリーグ
第3章 英国人から見た日本代表
第4章 英国人から見た日本の育成
すべては日本サッカー
発展のために……
日本サッカーについて初めて記事を書いたのは10年前にさかのぼる。
自分の記事に対する反響の酷さに最初は戸惑いを覚えたが、この初期の経験は私にとって大事な教訓となった。考え方の異なる者や、自分以上に知識のある者は必ずいるのだということを教えられた。
そこで私は、否定的な反応を拒否するのではなく、日本サッカーについてより深く学ぶためのモチベーションにしようと心に決めた。まずはこの国を隅々まで旅して回り、サッカー関係者やサッカーに関心を持つ者であれば、誰にでも話を聞いてみることから始めることにした。
私が意図しているのは単純に、一人の海外出身の観察者として、日本のサッカーについての自分の考えを述べることだけだ。私が英国で観て育ってきたフットボールとの違いを指摘したり、日本サッカーの素晴らしい側面を称賛したり、議論が必要だと感じる部分があれば批判したりすることだ。
過去4年間に寄稿してきた記事を楽しんでもらえれば幸いである。そして、今後に向けてさらなる対話を続けていきたいと思う。
(『はじめに』より一部抜粋)