【著者】畑喜美夫(安芸南高校サッカー部監督)
【発行】株式会社カンゼン
四六判/194ページ
2013年9月26日発売
“教えない”指導が子どもを変える!
自主性を促す組織づくりで絶対につぶれない「人間力」を磨く『個』と『組織力』をともに底上げする新理論
かつては無名だった進学校の広島観音高校を独自の指導で日本一へと導いた名将・畑喜美夫監督。
畑監督は選手が自ら考え、行動する「ボトムアップの組織論」を打ち出し、スタメンや戦術、交代までも選手たちに決めさせるという指導法で全国に名前を知られる監督です。
指導者が選手にとことん教え込むトップダウンの指導は、体罰や暴力につながる可能性を秘めています。
選手が主体となるプレーヤーズファーストの指導が、いま求められる真の育成・教育ではないでしょうか。
本書はスポーツの育成現場に立つ指導者や教師、また子育てに悩むお父さん、お母さんにも参考となる一冊であり、
畑監督が、子どもの自立や人間力を育む教育を余すことなく、具体的に解説、そして提言していきます。
【目次】
■第1章:子どもを大切にする
子どもの可能性は無限大
今、なぜボトムアップが必要なのか
体罰や暴力問題をなくすために
ボトムアップは誰にでもできる指導方法
子どもが好きであり、人を大切に思えるか
恩師との思い出
自分の身近な家族さえも大切にできるか
■第2章:子どもが行動を起こすための環境づくり
子どもたちに考えさせて発信できる環境を与えてあげる
「心」から「心」へのあいさつ
考えた返事を行うように
整理整頓で心をきれいにする
「量より質」の週2回の全体練習
脈拍トレーニングで質を上げる
コミュニケーション力を高める2冊のノート
大人同士でもコミュニケーション不足はありえる
ボトムアップ指導の小学生サッカー大会
ミーティングは、子どもたちだけで徹底的に
信じること、認めること
家庭でできる環境づくり
■第3章:子どもの変化に気づく
靴ならべをさせる本当の意味とは
選手同士のメンバー決め
スタメン選手起用の基準
選手同士でキャプテンを決めさせる
負けることによるメリット
子どもたちの変化に気づくポイントとは?
■第4章:子どものやる気を高める
勇気を持たずにやらなかったことが、一番の大きな失敗
減点主義ではなく加点主義の指導
組織づくりは生け花のよう
強豪チームとのトレーニングマッチ
サッカーはちゃぶれるから、楽しんじゃい
全員リーダー制
サッカーに必要なのは、トップダウン?それともボトムアップ?
■第5章:子どもの未来を見守る
クリエイティブなプレーヤーを育てる
練習メニューの組み立て方
試合は選手たちのもの、監督はベンチから見守るだけ
お父さん、お母さんにお願いしたいこと
子どもたちの可能性を信じて