SOLD OUT
【著者】佐山一郎
【発行】株式会社カンゼン
四六判/304ページ
2013年9月20日発売
史上初の サッカー本書評集!
「本がつまらないのは、全面的に著者のせいなのか?
評価を避けて、毒にも薬にもならない書評という名の紹介文を繰り返している案内人にも悪循環の一因があるのではないか――」
「スポーツ本批評の第一人者」である佐山一郎が、11年にわたって朝日新聞、フットボールサミットなどで連載した全153冊のサッカー本読書遍歴=書評を大幅に加筆して網羅。
書評欄の失墜が叫ばれ、サッカー本が濫造される時代に贈るハードで優しい読書案内です。
スポーツ本批評の名手は、書斎で何を夢想したのか?
一も二もなく、それは成熟したサッカー文化。
荒行のような書評を通して、良書とは何か? 書評の神髄とは何か? を訴えかける、【OA(オーバーエイジ)枠】の評者ならではのコクの世界が凝縮された書痴(ビブリオ・マニア)的饗宴をとくとご堪能あれ!
【目次】
第1部 球を捨てよ、本屋さんへ行こう
トーキング・ブックス1 サッカーがまだ一望の荒野だった頃
トーキング・ブックス2 ものがたる身体v.s,追いかける言葉
トーキング・ブックス3 夢想するサッカー狂の書斎
トーキング・ブックス4 蔵書を語れば
第2部 02年 から06年まで
国立競技場が「聖地」ではない国
古参評論家による格好の案内書
旧・共産圏強豪クラブ名の謎解き
出色のコラム風サッカー掌編
英サッカーの魅力ふんだんに
名将が韓国で愛される理由
奇矯な上司とのワールドカップ奮戦記
特権的名士の魅力を考える
旧弊との苦闘 リアルな対話
スター審判が語るサッカー
レアル移籍へと至る監督との確執を検証
「後進国」克服論では未来を切り開けない
……etc
第3部 オシムの時代から10年まで
サッカー本の苦楽「代表23冊枠」を選考せよ!
苦難の歴史を浮き彫りに
ジェフ時代からの徹底分析
慧眼の士の言説の背に仄めく希望の哲学
慎み深く、故郷を愛する人
サッカー界の痛快、波瀾万丈の自伝的リーダー論
難病と戦い、「弱者の心」に気づく
「キング」の呼称から浮気告白まで
「日本サッカーの父」が教えたもの
実感的統計スポーツ論の先にあるもの
名監督が語る実践的哲学
金井文学とスポーツの相互浸透が心地よい
第4部 サッカー版「ぼくの採点表」全88冊 2012~2013