【監修】安藤優一郎
【発行】株式会社カンゼ
A5判/232ページ
2018年12月4日発売
江戸各地にあった色街の歴史をひも解き、
当時の繁栄ぶりに思いをはせる──
江戸時代には公認・非公認にかかわらず、多くの遊里があった。
吉原の遊郭をはじめ、品川や新宿などの宿場町、深川や上野などの岡場所、
八王子や府中などの旅籠、船橋や潮来などの地方の宿場……
街は遊女が集い、女色を求めて男が通い、賑わった。
なぜそこが遊里となったのか、どれほど賑わっていたのか、どんな遊女がいてどんな男が遊んだのか、
往時の賑わいぶりを振り返るとともに、現在の様子にも触れながら、江戸時代の“色街"を紹介していく。
第一章 色街・遊女の歴史と風俗──岡場所と吉原の違い
遊女の祖先は誰か?
なぜ江戸幕府は遊郭を公認したのか?……など
第二章 宿場町の遊女──交通の要地として発展した岡場所
宿場町が遊女町として栄えたわけ
吉原に匹敵するにぎわい──品川……など
第三章 寺社町の遊女──寺社とともに発展した門前町の岡場所
寺と神社と遊女と客
寛永寺の門前町──上野・谷中……など
第四章 川沿いの遊女──水運が発達した江戸の岡場所
川・海と遊女
“こんにゃく島"と呼ばれる遊里──新川……など
第五章 吉原の遊女──幕府公認の遊郭の全貌
吉原はどこにあったか
吉原はどういう町だったか……など
第六章 地方の遊女──各国で繁栄した岡場所と遊郭
成田街道一番の宿駅──千葉
江戸と東北を結ぶ水郷の遊里──常陸……など
第七章 陰間茶屋の男娼──江戸時代の男色事情
江戸時代の男色事情
歌舞伎の少年のアルバイト──日本橋……など